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登美ノ勝也

Author:登美ノ勝也
武将について語りたくて「天下侍魂」というHPをつくりました。織田信長の家臣団とその六大軍団長たちの家臣団、戦国・室町・鎌倉の大名達とその家臣団について探求していきたいと思います。
リンク先のHP「天下侍魂」ぜひ御笑覧くださいw


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「奇妙道中記」というタイトルなんてどうでしょうか

奇妙丸は政務を終え、山上から麓の居館に戻り、
一日のしめくくりに濃御殿にある義母の部屋へ向かう。
側室の子である自分を、我が子のように慈しんでくれる美しい母に、
朝、夕に挨拶の目通りをするのが信忠の日課だ。
「母上」
「なんじゃ、奇妙丸」
「明日は、ちょっと領内を見回りに出かけて来ても宜しいでしょうか」
「だめじゃ、だめじゃ、そなた何をいいだすのじゃ、この母を一人にして置いてゆくかっ、母の事を嫌いになったのか」
「そのような潤んだ目で」
(これは離してくれそうにないので御座る)
「申し訳ございませんでした。」
「わかってくれたのなら良いのじゃ、ささ、今日のお主の話をきかせておくれ」
外出の話しはここで切り上げ、涌いた湯を移して母の為にお茶を煎れる。
母が侍女に銘じて用意した茶菓子を頂きながら、談笑するのがいつもの習慣である。
その後、半刻ほど城内の者の失敗話などをした。
「母者に心に掛けてもらえて、奇妙は幸福者に御座いまする」
「またきてたもれ」
恭しく頭を下げ、養母・帰蝶姫の間を退出した。
(こうなれば、最終手段だな)

翌日明朝。
「のう鶴千代、於勝、於八。相談したいことがあるのだが」
「なんでございますか殿」三人を代表して年長の於八が聞いた。
「実は直接に領内を検分して回りたいのじゃ」
「問題がございまするな」いつも冷静な於八のツッコミ。
「上様直筆の御教訓状」回転の速い鶴千代の回答。
「その一、 我々の子弟たるものが伴の者をもつけず・・・、」ひねりだすように言葉を思い出す於勝。
「でござりますな」於勝に相槌をうつ於八。
「それに、殿は城を空けるのでございますか」心配気に鶴千代が問うてみた。
「教訓状にはこうも書いてある。戦に備え地形を確認するための検分は許す」
「しかし、岐阜城留守居という大役が」と戒めるように於八が返す。
「そうそう、問題はそこよ。しかーし、問題はない」
「なんと」開き直りともいえる奇妙丸に驚きの三人。
「こういう時の為に、用意した」
ポンポンと両手を叩いた。それが合図であったようで、
「御免」スッと、書院造の部屋の小姓たちの控える武者隠しの間から、奇妙丸と同じ身なりをした若者が現れた。
「こっ これは」
「どうじゃ!」してやったりと喜色満面の奇妙丸である。
「これは~」
「なんと殿にうりふたつではないですか、どなたでございますか」
「わからぬか?」
思案顔の三人をみてしてやったりの奇妙丸である。
「冬姫じゃ!」
「ええええええ~」

***********
<登場人物>
 奇妙丸=織田信長の嫡男、元服前の織田信忠。
 帰蝶=織田信長の正室。斎藤道三の娘。
 冬姫=織田信長の娘。
 鶴千代=蒲生賢秀の長男。奇妙丸の側近。いざという時の人質でもある。
 於勝=森可成の次男。奇妙丸の側近。正式には勝丸だが略されて於勝。
 於八=奇妙丸の守役・梶原景久の長男。奇妙丸の側近。正式には八丸。


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