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登美ノ勝也

Author:登美ノ勝也
武将について語りたくて「天下侍魂」というHPをつくりました。織田信長の家臣団とその六大軍団長たちの家臣団、戦国・室町・鎌倉の大名達とその家臣団について探求していきたいと思います。
リンク先のHP「天下侍魂」ぜひ御笑覧くださいw


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団忠正

梶原平八郎
団忠正さんのイメージで描きました。
梶原平八郎ともいいます。

森乱さんの友達でもあり、森勝蔵さんの同僚でもあり。
織田信忠さんに殉じた武将でもあります。

普通に信忠さんが天下人になった暁には、
日本国を治める宰相くらいにはなってたんじゃないのでしょうか。

惜しい人物です。

彼の知名度をあげて、あげて行きたいと思います。
『小説家になろう』
→http://mypage.syosetu.com/764692/
織田信忠の物語は第6話に突入しました。がんばるぞー。

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第一話 完

日が暮れはじめていた。
「長嶋の動き、気になるなあ」奇妙丸はふと今日の出来事を回顧する。
「河川沿いの湊の警備もザルなんじゃないか」領内に点在する本願寺寺院の動きを案じる鶴千代。
近江にも多数本願寺系寺院があり、蒲生家にとってもただ事ではない。
「うむ、瀧川殿に確認をとろう」奇妙丸にとっては、上洛した父が、伊勢方面をどう考えているのかも気掛かりだった。
四人とも今回の事件はこれだけに済まない何かがあると、不安をおぼえる。

「ところで鶴千代、於勝、於八。ついてきてくれてありがとうな」
「当たり前の事をしただけで御座る」
「しかし、笑えるのは、全員先駆け型の人間だったな」と奇妙丸。
「いやいやいや」と鶴千代。
「貴方が言いますか」と於勝。
「殿が一番あぶない人間でした」と断じる於八。
(冬姫との約束を守るために、この人より前にでなければ)と心で誓う三人だった。


fuyuhime3.png


「おかえりなさい、皆様ご苦労さまでした」
「はっはっは冬姫、私がいれば安心でござる」と鶴千代。
「いやいや、殿の御伴は私ひとりでも十分でござった」と於勝。
「おぬし、もうだめだと半ばあきらめかけておったではないか」と於八。
「なにを、おぬしこそっ」と於勝が高じる。

「はいはい、後で皆様からお話をききますから」
「すまなかったな、冬姫」と奇妙丸が一日の身代わりを詫びた。
「解決したのですか」
「ああ、本願寺が背後で動いていた様子だった。後でゆっくり話すよ」
「私も城内の出来事をお伝えしますね」
「あぁ、では先に、母上様に目通りしてくる」と席を立ち部屋をでていく奇妙丸。
一度決めたら行動は迅速だ。
「まあ、仕方ないですわね」取り残された冬姫は、兄を見送る
「じゃあ、私が姫に今日の私の武勇伝を」と前に膝をつめる於勝。
「いや、私がっ」と更に前に詰める鶴千代。
「おいおい」と制す於八。
「はい、三人順番に!」
「はい」すべてを制するのは冬姫だった。


山城国、京都一条妙覚寺。
「上様、梶原殿から書状です」万見重元が書状を捧げる。
「ふむ、奇妙のやつ・・・・であるか。ひきつづき奇妙を頼むと伝えてくれ」
「はっ」

******
こんな感じで、一話完結シリーズで、
あとは「小説をかこう」続けていこうと思います。

今回のお話は、脳内ドラマ初回スペシャル15分延長版という感じです(笑。
昭和の時代劇みたいなドラマの復興めざしていきたいと思います。

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乱戦

「このお、仲間をやりやがって」
「手加減したら、調子こきやがって、もう、殺してやるぞ」
「こいつらの腕前、侮れん。三対一でいくぞっ」
弾正の的確な指図に僧兵たちの連携がよくなった。

「むっ」この人数に薙刀、さすがに部が悪いか。
我らも体制を立て直さねばと奇妙丸が考えたその時、
「火炎弾!」
於八が敵方の足元に懐から球状の塊を取り出し叩きつけた。
一面に煙幕がふきだし、周囲はさっぱり見えない。
それに、とにかく咳き込む程煙たい。
「うわ~」
「於八、それ使わないほうがいい!」と奇妙丸も思わず動揺する。
「火薬調合に失敗したでござる」破裂弾で吹き飛ばすつもりが予想外のことに焦る於八。
「確実にひとりずつやる!それ大事!」と煙の中なんとか敵を捌く鶴千代。
「殿、分が悪うござる」と於勝も断じる。

「殿!あぶない」奇妙丸への背後からの奇襲者に手裏剣が突き立った。
「なにやつ!」突然の乱入者に邪魔された僧兵方は動揺を隠せない。
「殿、加勢つかまつりまするっ!」黒装束をまとった集団が、いつのまにか、屋敷や塀の屋根上から中庭を見下ろしていた。
「頼む!」
たちまちのうちに攻守の形成が逆転した。
劣勢と判断した弾正は退き時とみた。
「にげるぞ!」
「ひけひけ~」
「おぼえてやがれ~」僧兵たちは一斉に逃げ始めた。
寺の裏の水門からヒラタ船が出港する。

船のない奇妙丸たちは見送るしかなった。
「準備のいい奴らだ」
「これで、この辺りからは手を引くだろう、城に戻ったら各地に緊急手配しよう」
「皆、怪我はないか」
「かすり傷でござる」

「ところで、お主達は」
「甲賀流の伴十左衛門が子、一郎に御座いまする、次郎、三郎、四郎、五郎にございまする」
「騎馬で駆けてゆくところを見ましたので、一大事かと思い追いかけて参りました」
「隠密の検分のつもりだったんだが」
「ばればれか」
「いや、まさか奇妙丸様が御人数の内におられるとは思ってもみませんでした」
「お主達の腕前きにいったぞ、我の侍になれ」
「はっ、有難き幸せに御座いまする」
「では、助けたこの人たちを家に送ってやってくれないか」
「承知つかまつった」
「それから領主の多治見殿も疑わしいので気を付けて様子を見届けて欲しい」
「大役、有り難き幸せ」
「お主たち兄弟に今日の褒美をやるから、明日にでも岐阜城にきて、青直垂のものに声をかけてくれ、城外で待たせることになるが、必ずあおう」
「承知!」
「では、鶴・勝・八、帰ろう」
「おう」
流石に命を懸けた乱闘に、未だ気持ちが昂ぶっているようだ。

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